テクノロジーやそれに伴うIT業界の成長が著しい現代において、プログラミングを学習してみたい人も多いのではないでしょうか。
しかし、プログラミングで何ができるのか、プログラミングを身につけることでどんな仕事ができるのかわからない人は多いはず。
そこで、本記事ではプログラミングでできることを、作れるもの別に紹介します。また、プログラミング習得後に就ける仕事やおすすめの学習方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【作れるもの別】プログラミングでできること

ここからはプログラミングでできることを、作れるものとあわせて紹介します。必要なプログラミング言語もあわせて紹介するため参考にしてみてください。
大まかにプログラミングで作れるものは、下記のように分類できます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
Webサービス開発
プログラミングを身につけると、Webサービスの開発が可能です。
例えば
などのSNSもプログラミングによって開発されています。
Webサービスの開発には、主に下記の言語が使われます。
JavaScript | ブラウザを「動かす」ためのプログラム言語 |
Ruby | 日本製のスクリプト言語 |
PHP | 動的にWebページを生成できるサーバーサイドのスクリプト言語 |
Webサービスが作れることは転職や独立の大きなアドバンテージになるため、キャリアアップを目指す人は積極的に身につけておきましょう。
スマホアプリ開発
プログラミングを身につけることで、スマホアプリの開発も可能です。
なお、スマホアプリの開発に必要なプログラミング言語は、OSによって異なります。
- iOSアプリ:SwiftやObjective-C
- Androidアプリ:JavaやKotlin、C#
上記のように、作りたいアプリによって必要な言語も変わるため、あらかじめ確認しておきましょう。
近年は1人1台スマホを持つようになり、アプリの開発も盛んに行われているため、需要が高い言語だといえるでしょう。
システム開発
プログラミングでできることとして、システム開発が挙げられます。ここでいう「システム開発」とは、企業の業務などの効率を高めるシステムを作ることです。
例として、銀行のATMを挙げます。
銀行のATMは入出金を行うときのユーザーの預金残高の増減を行うなどのプログラムが組まれています。また、送金時には銀行同士の連携もプログラミングによって動いています。
既存システムの自動化、効率化
最低限のプログラミング知識があれば、会社での業務や日々の生活で毎日繰り返し行う単純作業を自動化し、効率的に行えるようになります。
具体的には、下記のようなことができるようになります。
- ExcelやWordの操作の簡略化
- ブラウザ操作も自動化
- メールの作成、送信を自動化
これにより、本当に時間を割くべきタスクにフォーカスできるため、仕事の生産性は飛躍的に向上します。
なお、システムの自動化には、C#やPythonなどが用いられることが多いのです。
ゲーム開発
プログラミングを習得することで、下記のようなゲームを開発することができます。
- パソコンゲーム
- PS5、ニンテンドースイッチ、XBOXなどのコンシューマーゲーム
- スマホゲーム
- VRゲーム、ARゲーム
ゲーム開発には主に下記のプログラミング言語が必要になります。
C++ | C言語を機能拡張したプログラミング言語 |
C# | マイクロソフトが開発したプログラミング言語 |
上記の言語を身につけることで、個人でのゲーム開発も可能です。人気ゲームを開発すれば、一攫千金も夢ではありません。ゲームを作ってみたい人は、上記の言語を優先的に身につけましょう。
AI(人工知能)開発
AI(人工知能)の開発も、プログラミングでできることのひとつです。
一例を挙げると、ルンバのような自走式掃除機や自動車の自動運転、Webサービスのチャットボットなどがあります。最近では、仮想通貨や株価の価格予想にも用いられています。
AI(人工知能)の開発には主に下記のプログラミング言語が必要になります。
Python | コードの記述がシンプルな言語 |
C++ | C言語を機能拡張したプログラミング言語 |
Julia | 高度な計算や数値解析のできるスクリプト言語 |
なお、AIを開発するためにはプログラミング以外にもディープランニングや機械学習の知識も必要になるため、難易度はやや高めです。
ただ、将来性は高いため、学習しておいて損はないでしょう。
ロボット開発
プログラミングはロボット開発にも用いられます。ここでいうロボットは、あらかじめプログラムされた動作を正確に繰り返すことができる基本構造のことです。人間の作業を効率化するだけでなく、人手不足の解消にもつながると期待されています。
ロボット開発の一例は下記のとおりです。
- AIが搭載された家庭用のロボット
- 介護用のロボット
- 工場の製造ラインなどで活用される製造ロボット
ロボットはまだ世の中にあまり浸透していないものの、今後AIの発達によってこれから伸びてくると考えられています。人間に近づける技術は難しいですが、将来人とロボットが共存するような社会が来るという説もあります。
ロボット開発には主に下記のプログラミング言語が必要になります。
C言語 | 1972年に開発された汎用プログラム言語 |
C++ | C言語を機能拡張したプログラミング言語 |
Python | コードの記述がシンプルな言語 |
今後、IoT(Internet of Thing:モノのインターネット)によって、さまざまなデータが取得できるようになリます。それに伴ってロボットができることも増えていくでしょう。
今のうちにロボット開発に必要なプログラミング言語を学んでおけば、将来市場価値の高いエンジニアになれると考えられます。
プログラミング習得後に就ける仕事

続いて、プログラミング習得後に就ける代表的な職種を紹介します。
システムエンジニア

システムエンジニアは、システム制作における仕様書を作ります。
具体的な仕事は、クライアントからの希望をヒアリングし、必要なシステムを開発することです。開発現場では、システムエンジニアがプロジェクトやチームを管理しつつ、システムの設計書を作成します。
システムエンジニアがプログラミングを行うこともありますが、基本的にはマネジメント業務などを中心に行います。
プログラマー

プログラマーはシステムエンジニアが作成した仕様書に沿って実際にプログラムを書く仕事です。
プログラマーはシステムエンジニアの仕様書には細かく指示が書かれていないこともあるため、より良い形で提供できるようにプログラミングしていくのがプログラマーの腕の見せどころです。
Webデザイナー

プログラミングを身につけることで、Webデザイナーも目指せます。
なぜWebデザイナーにプログラミングが必要なの?と思う人もいますよね。
実は、WebデザイナーはHTMLやCSSといったマークアップ言語というものを使うだけでなく、JavaScriptなどのプログラミング言語を使った動的な表現が求められることもあります。
Webデザイナーが増える中で、デザインだけでなくプログラミングの習得が求められるようになっているのです。
プログラミングの学習方法

最後に、プログラミングの学習方法を3つ紹介します。
Webサービスで学習する

一つ目は、Webサービスでの学習です。近年はオンラインで無料または低価格でプログラミングを学習できるサービスが増えています。
一例を挙げると下記のとおりです。
SAMURAI TERAKOYA(侍テラコヤ)
「SAMURAI TERAKOYA(侍テラコヤ)」は、40種類以上の教材が月額2,980円で学べるサービスです。SAMURAI TERAKOYAには以下のような特徴があります。
- 現役エンジニアとの月1回のオンラインレッスン
- 回答率100%のQ&A掲示板
このように、講座内容が充実しているだけでなく、プログラミングを初めて学習する人や過去に挫折してしまった人でも学習をやり抜ける環境が整っています。気になる人は、受講を検討してみましょう。
プロゲート

プロゲートは、オンラインで気軽にプログラミングが学習できるサービスです。
特徴は、わかりやすいスライドと実戦形式の課題など、自宅でいつでも気軽にプログラミングを学習できること。 Web開発コースなど、必要な知識を体系的に学べるコースを使えば、効率的にプログラミングを習得可能です。
月額1,078円で全コースが学び放題になります。まずは無料版から始めてみましょう。
ドットインストール

「ドットインストール」は、動画で手軽にプログラミングを練習できるオンラインサービスです。
魅力は、実際に動画をみながら手を動かしてプログラミングを学べること。一本3分の動画に合わせて実際にコードを打つことで、効率よくプログラミングを習得できます。
月額1,080円の有料プランでは、すべてのレッスンを利用可能です。また、疑問点を現役エンジニアに質問できる機能も使えるようになります。
Schoo(スクー)

Schoo(スクー)は、録画や生放送の動画でプログラミングを学べるオンラインサービスです。
業界を引っ張る人気講師を受講でき、授業を聞いて疑問点をリアルタイムで質問できるため、理解できない部分もすぐに解決できます。また、録画放送も楽しめるため、好きな時間に学習することも可能です。
本・書籍で学習する

本、書籍でプログラミングを学習しても良いでしょう。
なぜなら、本や書籍では体系的にプログラミングを学習できるからです。
書籍は、その道のプロが監修していることが多いため、効率よくプログラミングを学習できます。また、プログラミング言語別に選べるため、自分の目的に合わせた活用が可能です。
ただし、こちらも実務に応用できるようなスキルを身につけることは難しいため、プログラミングの基礎として利用することをおすすめします。
初心者におすすめの書籍は以下の3冊です。
まずは気になる書籍を一冊手にとってみると良いでしょう。
プログラミングスクールで学習する

本気でプログラミングを学習してプログラマーやエンジニアになりたい人には、プログラミングスクールの利用がおすすめです。
プログラミングスクールではプログラムのエラーが発生した際にすぐに質問できる環境や実務に近い環境での開発などが揃っているためです。
また、就職、転職だけでなく、副業やフリーランスを目指す人へのサポートも充実しているプログラミングスクールも増えています。
料金はかかりますが、給付金制度やプログラミングスクール独自のキャンペーンを使うことで、安く受講できることがあります。また、エンジニアは給与が高い傾向にあるため、 転職に成功すれば、大きな収入アップも夢ではありません。
本気でプログラミングを学習したい人や自分でプログラミングを学習することが不安な人は、活用してみましょう。
おすすめのプログラミングスクールは下記の記事でまとめているので、よければ参考にしてください。

まとめ
本記事では、プログラミングでできることを、作れるもの別に紹介しました。
記事内で紹介した通り、プログラミングでできることはWebサービスの開発からシステムやゲームの開発、既存システムの効率化まで様々です。
ただ、それぞれ使用するプログラミング言語が異なるため、もしプログラミングを使って開発を行いたい場合は、それぞれの目的に合った言語を選択する必要があります。
もし、プログラミングに興味がある場合は、自分の作りたいものややりたいことを明確にしつつ、Webサービスや書籍、プログラミングスクールを活用しながらプログラミングを学習してみましょう。